今日調べたこと

吝 嗇(りんしょく 文学作品において、「けち」等と読ませることもある)

1. ひどく物惜しみすること。節約、倹約の内、好ましくないもの、または度が過ぎたものを指して言う言葉。
* 肯定的意味合いで用いられる事は少ない。主観的に用いられる用語なので、必ずしも客観的に事実を指しているとは限らない点に注意が必要である。

悪い意味に使つて置いて、いかんいかんと威張つてゐるのは、菜食を吝嗇の別名だと思つて、天下の菜食論者を悉しみつたれ呼はりするのと同じ事だ。そんな軽蔑が何になる。(芥川龍之介『芸術その他』)
買いたいものがあっても金に不自由していた自分は妙に吝嗇( けち )になっていて買い切れなかった。(梶井基次郎『泥濘』)
自分は實際、この計算と來ると、吝嗇(しみったれ)な金持の爺が己の財産を勘定して見る時の樣に、ニコ/\ものでは兎ても行れないのである。(石川啄木『雲は天才である』)

つかわねー