ドリヤングレイのしょーzp−

詩人って奴がどうにも好きじゃなくて、エミリディキンスンはまぁ好きなんだけど、他はあんまあんま好きじゃなくてだからオスカーワイルドは敬遠していたのだけれども、ドリアングレイをなんとなく読み始めていて、いつぐらいからだ2週間前くらいからで、いまドリアンの放蕩の鬱陶しい描写で鬱陶しい!と思って辞めたところであるわけだ。
こう描写が鬱陶しい作家といえば大江健三郎を真っ先に思いつくんだけど、あれはまぁ読めるし、面白いかなぁ。あれは面白かった「人生の」人生のなんとかって奴は面白かったなぁ。二度読もうとは思わないけれど面白かった
で、ドリアングレイですよ。嫌いな作家といえば「塩狩峠」は最後までむかついて読めなかった最初で最後の小説で、むかつくんだよあの主人公がさ、相対的なんだよ。なんか約束してて、その日は雨が降っていたから皆はいかなかったけれど、僕と何とか君は約束を雨でも守って集まったから親友となったみたいなくだりが最高にむかついて。いやちげーだろお前って。皆がXXにも関わらず自分はYYだったつー所に価値を見出す相対的存在論みたいなのって阿呆かと思うし、その陳腐な腐れ根性をわざわざ文章にして見せびらかす馬鹿さかげんが気にいらないし、お前はてめーの力で独歩で歩けよ!皆がXXなのに自分はYYだから偉い!凄い!みたいな発想は凄くない!
んでなんだけな、ドリアングレイ、ストーリーもヘンリー卿も面白いと思うんだけど描写が鬱陶しい。これ書いたな。ヘンリー卿はワイルドなのかな。良く知らないけれど、思想を体言するひとは大抵主人公じゃない気がする。ドリアンはまぁつまんない奴でヘンリー卿を書きたかったんだろうなぁ。だからドリアンが何を好きになって、湯水の如く金を使って宝石だとか織物を集めるところ、その織物がどれだけ美しいかってのが最高につまらない。それを反面として放蕩として描こうとしているんだろうけれど、つまらない