読書

南回帰線

ぼくとしてはできるだけ多くの人に、食っていくためにあれもしなければならない、これもしなければならない、といったふりをするのをやめさせたいと思っている。そんなことはウソだからだ。飢え死にしたってかまわないじゃないか――そのほうがよっぽどましと…

シーシュポスを読んでのキリーロフ

シーシュポスの神話 (新潮文庫)作者: カミュ,清水徹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1969/07/17メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 42回この商品を含むブログ (80件) を見る キリーロフについて、結構あいまいな観点でしか考えていなかった。ようやくすると…

ヘンリーミラー 「わが読書」

わが読書 (1960年)作者: ヘンリー・ミラー,田中西二郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1960メディア: ? クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見るヘンリミラーはとても好きで、いいなあっていつも思う人なのだ。 ヘンリーミラーが好きな本百選とかい…

大審問官覚書

ところで、『お前が今やってきた、向こうの世界の秘密をたとえ一つなりとわれわれに告げる権利が、お前にはあるだろうか?』と老審問官はたずね、キリストに代わって自分で答える。『いや、あるものか、それというのも、昔すでに語ったことに付け加えぬため…

テレーズデスケイルゥ

テレーズ・デスケイルウ (新潮文庫 モ 3-1)作者: モーリヤック,杉捷夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1952/04メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (5件) を見る良かった。読み返して3度目位かな。改めていいと思う。何がっていわれると、それ…

イワン

あれだ、もう何回も読み直しているカラマーゾフ。悪夢とあんちゃらの箇所でホサナが試練を潜り抜けなくてはいけないってあって。んで、ドミトリの裁判中に此処にいる連中は全員、死体、事件を望んでいるんだ。ってそこだわな。民衆の弱さ、大審問官で指摘し…

慈悲殺

人間の暗闇―ナチ絶滅収容所長との対話作者: ギッタ・セレニー,小俣和一郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/12/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (6件) を見る 二年くらいまえの一度読んだのだけれど、もう一度読み返し…

ドリヤングレイのしょーzp−

詩人って奴がどうにも好きじゃなくて、エミリディキンスンはまぁ好きなんだけど、他はあんまあんま好きじゃなくてだからオスカーワイルドは敬遠していたのだけれども、ドリアングレイをなんとなく読み始めていて、いつぐらいからだ2週間前くらいからで、いま…